手術について
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手術の準備・手順について
かわいいペットが手術をしなければならなくなった!
麻酔に耐えられるの? 手術時間はどのくらいかかるの?
・・・・・・・・いろいろ心配になってくるものです。
そんな心配を少しでも解消する為に当院の手術についてご説明いたします。
術前の検査
まずは術前の検査をおこない、麻酔に耐えられるか、安全に手術がおこなえるか、をチェックます。特に老齢動物の場合、元気そうに見えても内臓疾患や腫瘍などの疾患をもっていることがありますので術前にしっかりと検査をしてから手術に望まれることをお勧めいたします。
術前の準備
人の手術の時と同じように、絶食・絶水をして胃の中をからにする必要があります。
麻酔をかけると胃の中のものが逆流してきて気管に入ってしまい窒息しないようにするためです。シャンプーなどもあまり直前におこなうとかえって体力を消耗してしまう為に好ましくありません。1週間ぐらい前にしておきましょう 。
麻酔をかけると胃の中のものが逆流してきて気管に入ってしまい窒息しないようにするためです。シャンプーなどもあまり直前におこなうとかえって体力を消耗してしまう為に好ましくありません。1週間ぐらい前にしておきましょう 。
麻酔
昔と違い今は人と同様に吸入麻酔(ガス麻酔)でおこないます。
気管チュ-ブという管を喉に入れて、それを通してガス状にした麻酔薬を肺に送ります。
麻酔器が一定の眠りを調節します。麻酔中はもちろん痛みを感じません。
吸入麻酔薬にもいろいろと種類があり、当院ではかなり高齢な動物にも安全に麻酔をかけられるものを使用しております。それにより動物への負担がかなり少なくなっております。
気管チュ-ブという管を喉に入れて、それを通してガス状にした麻酔薬を肺に送ります。
麻酔器が一定の眠りを調節します。麻酔中はもちろん痛みを感じません。
吸入麻酔薬にもいろいろと種類があり、当院ではかなり高齢な動物にも安全に麻酔をかけられるものを使用しております。それにより動物への負担がかなり少なくなっております。
モニター
モニターとは、麻酔中の動物の体の状態を監視することをいいます。
心電図モニターは心臓の状態をリアルタイムに把握でき、手術中にもし不整脈などが見られれば直ちに対処することができます。
この他、体温、呼吸、血圧などを常にモニターしながら手術をおこないますので、危険な状態になる前に察知し、処置を施すことができるわけです。
心電図モニターは心臓の状態をリアルタイムに把握でき、手術中にもし不整脈などが見られれば直ちに対処することができます。
この他、体温、呼吸、血圧などを常にモニターしながら手術をおこないますので、危険な状態になる前に察知し、処置を施すことができるわけです。
輸血(点滴)
前足の血管の中にシリコン製のチューブを入れておき、手術中、そこから点滴をおこないます。輸液ポンプという機械が、自動的に点滴の速度、量を調節してくれます。
麻酔をかけると血圧が下がるので、それを防止する為と、血液循環を良くして麻酔薬の内臓への悪影響を少なくする為にも必要なことです。
また、何か異常がおこれば、直ちに薬を投与することもできるのです。
麻酔をかけると血圧が下がるので、それを防止する為と、血液循環を良くして麻酔薬の内臓への悪影響を少なくする為にも必要なことです。
また、何か異常がおこれば、直ちに薬を投与することもできるのです。
滅菌
手術は滅菌状態(菌がいない状態)でおこないます。そのために、まず動物の患部の毛を刈り消毒します。そして滅菌した有窓布という布で患部だけが見えるようにします。
また、手術に用いる器具は完全に滅菌するのはもちろんのこと、術者も滅菌した手袋、ガウン、帽子、マスクなどで体を完全に覆うことにより滅菌状態を保つことができるのです。
また、手術に用いる器具は完全に滅菌するのはもちろんのこと、術者も滅菌した手袋、ガウン、帽子、マスクなどで体を完全に覆うことにより滅菌状態を保つことができるのです。
手術時間
手術にかかる時間は手術の内容により様々です。去勢手術ですと5~10分ぐらいですし、避妊手術は30~60分ぐらいです。もう少し複雑な手術になると何時間にも亘る場合もあります。しかし、これは実際に手術をしている時間であって、その他に準備に30分~1時間ぐらいかかりますし、術後管理は数時間かかるのが普通でしょう。リスクの大きな動物の手術になると術後管理が翌日の朝までかかることもあります。
術後管理
手術が終わったからといってそれで終わりではありません。術後管理の良し悪しが手術の成功・不成功に大きな影響を及ぼします。
手術をおこなうと体温が下がりますので、ヒーターや保育器により体を温め、点滴により回復を助けます。動物の状態を常にモニターしながら、順調に回復するように治療をおこないます。あまり痛みがひどいようなら鎮痛剤も投与し、動物に苦痛を与えないようにしています。また、麻酔から覚めた動物は自分で糸を取ってしまうこともありますので、エリザベスカラーやネットを装着することも重要です。
手術をおこなうと体温が下がりますので、ヒーターや保育器により体を温め、点滴により回復を助けます。動物の状態を常にモニターしながら、順調に回復するように治療をおこないます。あまり痛みがひどいようなら鎮痛剤も投与し、動物に苦痛を与えないようにしています。また、麻酔から覚めた動物は自分で糸を取ってしまうこともありますので、エリザベスカラーやネットを装着することも重要です。
夜間看護
当院では、術後の動物を24時間完全看護をしています。
宿直室で仮眠をとりながら、定時的に見回りまたは、WEBカメラで監視をしておりますのでご安心ください。お預かりした動物に何か異常があれば直ちに対応し、必要であれば飼い主の方に連絡を取らせていただいております。
宿直室で仮眠をとりながら、定時的に見回りまたは、WEBカメラで監視をしておりますのでご安心ください。お預かりした動物に何か異常があれば直ちに対応し、必要であれば飼い主の方に連絡を取らせていただいております。
退院
術後の経過が良くなり、体力、食欲などが回復した段階で退院となります。
動物は自宅が最も安心できる場所ですのでできるだけ早く帰れるように努めていますが、あまり早く退院しすぎると経過が悪くなり、再度、入院ということになりますので注意が必要です。あくまでも動物の回復状態を一番に考えることが重要でしょう。
動物は自宅が最も安心できる場所ですのでできるだけ早く帰れるように努めていますが、あまり早く退院しすぎると経過が悪くなり、再度、入院ということになりますので注意が必要です。あくまでも動物の回復状態を一番に考えることが重要でしょう。
抜糸
手術をしたら通常は抜糸をする必要があります。状況によりステープルという金属製のホチキスのようなものまたは針金のような糸で縫合する場合もありますが、普通はモノフィラメント合成縫合糸で縫合してあります。これは格段に感染を起こしにくい縫合糸ですので、まず患部が化膿することはありません。
大体、7~10日で抜糸をいたします。傷口が大きい場合、関節部などの張力がかかる場所の場合にはもう少し時間がかかるでしょう。抜糸をし終わって手術完了となります。
大体、7~10日で抜糸をいたします。傷口が大きい場合、関節部などの張力がかかる場所の場合にはもう少し時間がかかるでしょう。抜糸をし終わって手術完了となります。